少子高齢化が進む中で、介護業界は常に人手不足の状態にあります。質の高い介護をするためには、一人の利用者に対する手厚い介護が求められており、ますます人材が必要になっています。そのため、介護職の採用面接は比較的成功しやすいといわれていますが、一方で面接で不採用になってしまう失敗例もあります。介護職の採用面接で、なぜ介護の仕事を目指したのかという質問は必ず聞かれることでしょう。この質問に対する答えは慎重に行うことが必要です。もちろん、介護の仕事に魅力を感じ、やりがいを持って仕事をしたいというようなポジティブな答えがあるならば、正直に答えて構いません。しかし、中には人手不足の業界だから誰でも採用されるのではないかという考えや、介護は誰にでもできる簡単な仕事だからという考えで面接に来ている人もいるでしょう。しかし介護職は非常に専門的な仕事であり、決して誰でもできる仕事というわけではありません。未経験で仕事を始めることは可能ですが、身体的にも精神的にも大変な仕事であり、簡単な仕事とは言えないのです。また介護の仕事をしている人には、介護職に対するプライドを持っている方も多くいます。そのため、面接で誰でもできそうだからというような答えを受けると、介護を軽視された感じで良い印象は受けません。面接で失敗する例としてこのような介護職を馬鹿にしたような返答をしてしまい不採用になってしまうことがよく挙げられます。介護業界を良く知らず、初めは不純な動機で介護職を希望したとしても、やる気があり勉強したいという気持ちで面接に臨むことが失敗を避けるためのポイントといえるでしょう。